2008年10月14日

ラダープログラムの組み方・作り方 シーケンス制御ではどうなの?

シーケンス制御で現在最も多く使われている「ラダー図」ですが、プログラミングのやり方にもいろんな方法、ルールが存在しています。
多くは、▲▲業界標準だとか、●●社規格だったりしますが、初めて取り組むとしたらどうすればいいのか?
いったい「参考資料」はどこにあるのか? ということが気になるところではないでしょうか?

やすだが考えるラダープログラムの参考資料で一番良い物は「過去に多くの実績がある」「トラブルの少ないメーカー」が「標準的に使用している」パターンだと考えています。

もちろん、時と場合によりけりですが数ある考え方、プログラミングのやり方の中から私がいつもやっている方法を簡単に紹介します。
もちろん、この方法が合わないところもあるでしょうから参考まで・・・ということで。



通常、ラダープログラミングの段階になれば当然ハードの仕様は決まっている(はずです)ので、機械や設備の装置または分類ごとにI/Oを振り分けます。

たとえば、ローディング装置部、姿勢変換部、取付部、加工部、補正装置部、計測部、排出部・・・などです。(架空の名称を使ってますから、自分に合ったように読み替えてください)

それぞれの装置単位毎に使用するI/O(LSやSOL等)が異なりますから、それを分けておくわけです。こうすることでプログラムの単位化(モジュール化)が可能になり各装置部分の専用プログラムを作成することができます。

基本的にはそれらのプログラムをワークの流れる順番に実行できるように作成しますが、いくつかの例外も発生します。
(たとえば、NC装置や特定のデバイス制御が必要なもの、タッチパネルや表示器などで大量のプログラムを作る場合もあり、ワークの流れと関連のない部分で作成するものも多いです。しかしそういった「サブ的」な物もモジュールとして使えるように考えます。)

それと同時に全体の構成を考えておきます。

全体プログラムは先ほどのモジュールを組み合わせますが、ラダー(に限らずソフト全般)では各装置間のインターロックや、全体を統合したり制御する部分が必要となります。そういった部分もある程度モジュール化して作成します。


ポイントとして構成順序の基本は、「流れに逆らわない」ということです。
つまり、電気の流れや信号の流れ、ワークの流れ・・・など、実際の物理的な物の動作や規則に合わせていくことがわかりやすいプログラムになります。

たとえば・・・
1.ボタンを押す
2.設備の状態をチェックする
3.動作シーケンスを起動する
4.出力信号を出す

のように、「入力信号を監視+現在の状況を監視」し、「条件が揃えば動作のために補助リレーをONさせ」それから「出力YをONさせる。」
といった、信号の流れ通りの順序で区分してラダーを組んでいきます。

各モジュールの中身もそのようにします。
1.先頭部分はLSの状態や装置の状態を監視する補助リレーで構成。
2.動作条件や動作シーケンスをその後に記述。
3.出力Yへの結果を記述。

全体構成も似たようなイメージです。
1.全体の状況・状態を監視・掌握する補助リレーで構成
2.各モジュール化されたプログラムからの信号など処理
3.各モジュール毎のプログラムを記述
4.表示器などのプログラムを記述


入力から出力へ、入り口から出口へ・・・この流れをスムーズにつないでいくような構成でラダーを作れば、比較的誰でも読みやすいものになっていくと思います。


欲を言えば各モジュールプログラムの先頭部分くらいに、他のモジュールから受け取るべき信号などをまとめて記述すると、さらに「部品」としての性格が強いプログラムになります。

特に多人数でプログラミングする場合には、工夫次第で効率よくなる・・・はずですが、全体の管理ができない時や一人ですべて作る場合には余計に時間がかかってしまう事もあります。

予算と内容、実行部隊の状況次第・・・といったところでしょうかね。






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2008年10月06日

物語を考えてシーケンス制御をやろう!

お久しぶりの書き込みです。
やっと我が社にも新入社員が来ました! これから失敗も含めて経験を積んでいってほしいと思います!

さて・・・

最近はほとんどがラダー(ソフト)の設計に明け暮れているのですが、こんな事を考えるようになりました。

「設計って、お話なんだよな・・・」
ココで言う「お話」とは「物語」のことです。

むか〜し昔、あるところに・・・のように、シーケンス制御ってある意味「物語」なんです。
ラダー編集や改造設計などは、まさにこの「物語」の本質を読めるかどうか、話の筋道が理解できるかどうかにかかっているのではないですかね。

話の流れはおおまかに「起承転結」があるように、ソフトをつくっている段階でも「起承転結」があるんです。一つ例として私が思うパターンは・・・

起:人間の操作や外部からの入力情報
承:入力状態や記憶状態、設備の状態など
転:起・承によって得られた情報から次の動作を起こすための準備
結:動作指令などの出力結果

これ以外にも当てはまる物があるでしょうが、ラダーの流れがスムーズに読めないものは、改造するにもメンテナンスするにも非常に骨が折れます。
とくに行き当たりばったり、超手抜き・・・か、どうかは別ですが作り手の意志が読み取りにくい物は後々大変です。

自分自身で設計するときにも「あ〜、もう 時間無いからいいわ!」 なんて事があるんですけど、これも本当はマズイですよね。
他人が見て、スムーズに話の内容(制御の流れとか)がわかるものを作ることが大切だと思います。

そのためにも日頃の訓練として・・・
・いきなりラダーを書いたり入力したりしない
・流れをまとめるために、一旦紙に書いて整理する
という余裕も必要ではないかな〜。

さらに
・制御の内容を文章で書き表す
・文章でかかれた内容を元に設計する
ということも。

これって、実務やってる人では当たり前のようですが、いまから始める人やこれからシーケンス制御の技能検定を受けようと思っている人には再認識してもらいたいとことろです。

技能検定ではこういったところができてないと、問題を読んだ時点で頭が混乱してしまいますからね。


かくいう私も、それなりに努力していきますわ(^^;)







posted by やすだ at 18:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 技能検定・シーケンス制御 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

シーケンスプログラムの作成手順:インタフェース仕様書を作成する

インタフェース仕様書を作成する

制御対象の仕様を決め、入出力信号の点数を算出し、次にインタフェース仕様書を作成します。インタフェース仕様書は、入出力信号表(X/Y)に対して、接続信号とその名称を割り付けていきます。

入出力信号については、電圧やAC/DCの違い、NPNかPNPか(プラスコモンかマイナスコモンか)などを考慮しつつ振り分けていきます。

出力信号は、PLC側出力カードで出力できる電流値を考慮して適切な出力カードに振り分けたり、ドライブ用ミニチュアリレーを介在させるなどハード面を考慮します。
詳細はハード設計での検討事項となりますので、ここでは割愛します。


ラダー作成に取りかかる前に、機械や設備の動作シーケンスを確認して、いつ、何が、どのようになれば、何を、どうするのか。 明示的に表します。文章での表現や、サイクルチャートで書くことが必要です。








posted by やすだ at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 技能検定・シーケンス制御 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月31日

センサーなどに使用されるレーザーの安全基準はいろいろ? 欧州 米国編

さてさて、レーザー応用装置、機器などのクラス分けですが前回はJIS C 6802(日本工業規格)をとりあげました。今回は、欧州・米国編です。

こういった規格などは年を追う毎に随時改訂されていくので、最新の情報を使うように心がけましょう。ちなみにこの情報が最新かどうかは、ちょっと自信なしですが。


原文は英文なので、利用する時には必ず原文を確認して下さい。



欧州規格(EN60825-1)

クラス1
稼働時に予見できる、合理的な条件の下で使用されるレーザー光。

クラス2
波長レンジが400nmから700nmの範囲の可視光放射レーザー。
通常は、まばたきを含む反感応答で目への保護がなされる。

クラス3A
肉眼での観察が安全なレーザー。波長レンジが400nmから700nmのレーザー放射に対しては、まばたきを含む反感応答で保護される。その他の波長では、肉眼への危険に対しクラス1以下である。
光学補助具を使ってのクラス3Aレーザーの直視は危険である。

※光学補助具:見たり観察したりするときに使用するもの。双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡など。

クラス3B
このクラスのレーザーを直視することは危険である。拡散光の観察は通常安全である。

※クラス3B可視光の拡散光の安全な観察条件として、スクリーンと角膜の最短観察距離13cm。最大観察時間10秒、その他の条件は、拡散放射光の最大許容露光量への換算が必要となる。

クラス4
拡散光であっても危険な放射のあるレーザー。皮膚への負傷の可能性や、発火の危険の可能性がある。取り扱いには注意が必要。




米国(ANSI)

クラスI/1
操作およびメンテナンス中にダメージを与えるような放射が出力されないと考えられるレーザー。従って、どのような制御装置も不要であり、それ以外の形態での監督も不要。

クラスIIa/2a、クラスIIa/2
クラス2はクラス2とクラス2aのサブクラスに分類される。クラス2レーザー放射は可視光波長領域(0.4〜0.7μm)でまばたきを含む反感応答による目の保護がなされる。

クラスIIIa/3a、クラスIIIb/3b
クラス3はクラス3とクラス3aの二つのサブクラスに分類される。クラス3レーザーは直接光や正反射光の観察が危険である可能性があるが、拡散反射光は通常危険がないと考えられるもの。

クラスIV/4
クラス4レーザーは目もしくは皮膚に対して直接放射や、拡散反射光でも時には危険であり、発火の危険があるもの。クラス4はさらに大気汚染や危険なプラズマ放射を作り出す。










posted by やすだ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 技能検定・シーケンス制御 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月12日

技能検定用のシーケンス制御の学習キットはきっと・・・

最近、某学習教材(?)のサイトからこのブログへリンクして訪問される方がいらっしゃいます。なぜかというと・・・

そのサイトでは、私のブログを引用されているからです。

引用していいよん! ・・・なんて、許可した覚えはないのですが、しっかり「画像として」引用されてます。
記事内容は当然、同じですがブログのデザインは変更したので、今はまったく同じではありませんが、あまり勝手に使われるのも気になります。


それ以上に気になるのは、そのサイトを読んでいると、どうも私が市販の「シーケンス学習キット」を使ってシーケンス制御の学習(実技)をして、それでもって技能検定を受けたような文章になっていることです。

いや、読み方が悪いだけなのかもしれませんね。
受験時に、制限時間内に終わったのは6人中2人だけだったのは、なぜなのか? ということに注目すればいいんでしょうかね。



でも、彼はこう書いています。

「なぜ・・・

実際に実習キッドで練習しているにも

かかわらず・・

制限時間内に課題をクリアーできなかったのでしょう!?」




いや、だから、だれも実習キットでなんか練習してないんですけど。
大西さん・・・




まず、勝手に引用するのはやめて欲しいです。
ひとこと連絡してくれるのが筋ってもんではないでしょうかね。

それとも、リンクを張ったからいいや・・・という考えかな?


ま、同業のよしみで許してあげましょう。
でもこれを読んだら連絡してくださいね、大西さん。
頼みますよ!





posted by やすだ at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 技能検定・シーケンス制御 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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